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2023年1月刊行分
『マックス・シェーラーの倫理思想—〈倫理的人格の生成と存在〉の視座から —』
岩谷 信 著
A5判 定価6380円(本体5800円+税)
ISBN978-4-86163-378-2 C3012
本書の核心は次の二点の論究である。⑴ シェーラーの「倫理学的人格主義」の中核であり、自己自身が〈間主体的な実存〉であると了得する人間の「自己集中」の過程として説かれている〈倫理的人格の生成と存在〉論の根底には、〈人間の尊厳は奈辺に存するか〉という問いが潜むこと。 ⑵ それに答える過程でシェーラーの企てた、ニヒリズムを秘めた西欧近代市民社会(ゲゼルシャフ)の〈相対化〉や、〈実存的・絶対的〉な「愛と応答愛」の「倫理」としての称揚が、前世紀でのレヴィナスやコフート等の思想形成の直接的な基盤だということ。
『東北アジアの自然と文化 2』
東北大学東北アジア研究センター 編
2023年1月20日発行
四六判 定価2750円(本体2500円+税)
ISBN978-4-86163-373-7 C3300
2018年刊行の『東北アジアの自然と文化』の続編。東北大学東北アジア研究センターの20周年を記念し、同センター 発行の「ニューズレター」「うしとら」から選りすぐりの学術エッセーを再録する。「Ⅰ.自然と環境」では生物多様性や海洋プレート、「Ⅱ.社会・経済・政治」では越境大気汚染や政治史、「Ⅲ.歴史・言語・文化」ではモンゴル文字やトナカイ狩猟牧畜民、「Ⅳ.史料調査」では公文書公開や東北の古文書調査など、文理融合の幅広い領域分野における興味深い知の探究の姿が浮かび上がる。
2022年10月刊行分
『人口減少社会に対応したまちづくり法制―東北大学公共政策大学院ワークショップの研究―』
島田明夫 編著
2022年10月14日発行
B5判 定価6380円(本体5800円+税)
ISBN978-4-86163-379-9 C3030
人口減少に直面する地方都市のまちづくり。現地ヒアリング調査で分かってきた、東北地方の人口減少都市が直面している問題点や課題とは?
2022年9月刊行分
『Ą・D・リンゼイの政治思想 ピューリタ二ズムの現代的展開』
中村逸春 著
2022年9月9日発行
A5判 定価4400円(本体4000円+税)
ISBN978-4-86163-364-5 C3031
近代民主主義思想のピューリタン的起源について説いた二〇世紀の政治哲学者A・D・リンゼイ。その知的格闘を統一的に描き出す。
『Fusion of the West and the East, Harmony of Human and Technology』
目黒 謙一 編著
2022年9月発行
B5判 定価16500円(本体15000円+税)英文
ISBN978-4-86163-380-5 C3047
第15回アジア認知症学会国際学術学会における研究成果報告集。弱い人々が安心して暮らせる社会に向けて提言をおこなう。