書籍情報
『我が航跡―国際経済論探究の旅―』
木下悦ニ 著
定価(本体1,700円+税) 四六判、246頁
ISBN978-4-925085-77-9 C1033
(2003年12月刊行)
《目 次》
第一部 経済調査マンとして
I 編集活動に加わって
II 経済実態の調査活動
III 日本貿易の研究
第二部 国際経済の理論的研究
I 私の国際経済論の原点となった二論文
II 著書『資本主義と外国貿易』について
III 国際経済論の体系化の試み
IV 著書『外国為替論』について
第三部 戦後世界経済の全体像把握に努めて
I 「二つの世界市場論」批判を起点に
II 「全般的危機論」的視角を生かそうとして
III ポスト冷戦へ
第四部 世界経済の諸問題の個別研究
I 南北問題の登場と変貌
II 国際通貨制度と国際通貨危機
III 欧州統合の展開を辿る
IV 資本活動の国際化をめぐって
V 東アジア経済を見る眼
第五部 グローバリズムと国民経済
I 論文「市場経済の多様性」について
II グローバルゼーションをめぐって
戦後日本の国際経済学研究をリードしてきた著者の学問的自伝。60年余の研究生活の時々に当面した課題とは何であったか、そしてそれにどう取り組み、理論をまた現状分析を組み立ててきたのかを、自ら体系的に語る。
国際価値論(貿易論)、国際通貨論の理論的・体系的な展開、日本の貿易、戦後世界経済、中国経済に関する独自の理論化と歴史を見据えた根底的な性格付けを特徴としている。
これらの理論的、実証的分野に関心をもつ人々に今日なお貴重な示唆を与える。