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『知の地平-大学におけるマルチリテラシーと応用倫理-』
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『知の地平-大学におけるマルチリテラシーと応用倫理-』
栗原隆 編
定価(本体1,500円+税) A5判、332頁
ISBN978-4-925085-70-0 C0000
(2003年3月刊行)
《目 次》
第一部 技術の地平
情報化時代の読み書きのエチカ
メディア・リテラシー
技術倫理
モノつくりの倫理
第二部 共生のストラテジー
「家族」の相対化と再構築
「通」の経済
魂と理念―新井白石『鬼神論』の成立背景
倫理と法
医療倫理と原則主義
第三部 サイエンス・リテラシー
生き物の生と死のストラテジー
景観のコスモロジー
緑のストラテジー
物理学のリテラシー
二つのサイエンス・リテラシー―記述的と方法論的
知覚のロジックー―知覚はめぐる
第四部 文化の作法
声のリテラシー
「メディア・リテラシー」批判―映画と言語
言語を知ること、言語で伝えること
コミュニケーションの文法
多様化し、同時に高度に専門分化した大学にあって、今ほど自然科学系と人文科学系を通底する共通の知のリテラシーが必要とされる時はない。大学が専門分野の単なる寄り合い所帯に陥ることがないよう、知の総合性や普遍性を形成する文理融合のリテラシー教育が求められている。本書は、「情報倫理」や「メディア・リテラシー」、「コミュニケーションの作法」から「生物のストラテジー」、そして「景観工学のコスモロジー」まで、さらには「モノつくりの倫理」や「生命倫理」をも含めて、「倫理」の側面を際立たせながら、大学で学ぶ上での必須の文法を分かりやすく、領域融合的に明らかにする先駆的な試みである。