書籍情報
『体験と認識―ヴィルヘルム・ヴント自伝―』
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『体験と認識―ヴィルヘルム・ヴント自伝―』
ヴィルヘルム・ヴント 著 / 川村宣元・石田幸平 共訳
定価(本体2,800円+税) A5判、426頁
ISBN978-4-925085-58-8 C3011
(2002年9月刊行)
実験心理学の創始者、碩学ヴントの自伝。待望の邦訳なる。1830年代の幼少期から1910年代の第一次世界大戦後に至るまでの著者の「体験」とその「認識」が開陳される。広範な関心と旺盛な知的好奇心の持ち主であった著者ならではの多様な体験と深い認識が、読む者を19世紀後半の発展の息高いドイツ、ヨーロッパへと誘う。家庭や社会の人間模様、政治をめぐる時代状況に関する、そしてとくに学問の世界での生き方についての深い洞察は、今なお新鮮で貴重である。問いかける者につねに新たな示唆を与えてくれる書である。