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柳宗悦とウィリアム・モリス 工藝論にみる宗教観と自然観
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『柳宗悦とウィリアム・モリス 工藝論にみる宗教観と自然観』
島貫悟 著

定価(本体7,500円+税) A5判 254頁
ISBN978-4-86163-392-8 C3072
第19回 東北大学出版会若手研究者出版助成刊行図書
(2024年2月第1刷発行) (2024年7月第2刷発行)

なぜ工藝は人間にとって重要なのか?近代の産業化の渦中でこの問いを正面から取り上げた柳宗悦とウィリアム・モリスの思想は、藝術論の枠にとどまらず、ルネサンス以降の人間観や自然観を根底から問い直すものであった。民藝運動とアーツ・アンド・クラフツ運動を支えたそうした両者の思想は、その背後にいかなる奥行きをもち、また、そこにはどのような共通性と差異があったのか。本書は、近年再評価の機運高まる両者の思想に、比較思想の観点からアプローチし、その関係について新しい理解を提示しようとする試みである。
 
 序 章 柳宗悦とウィリアム・モリス-問題の所在
第Ⅰ部 柳の工藝論と宗教観・自然観のつながり
 第一章 柳の工藝論と仏教思想
 第二章 柳の工藝論における「自然」概念と宗教観のつながり
第Ⅱ部 モリスの工藝論と宗教観・自然観のつながり
 第三章 モリスの社会主義とキリスト教理解
 第四章 モリスの工藝論に宿る宗教性-ジョン・ラスキンからの影響
 第五章 モリスの工藝論と古代北欧思想のつながり
第Ⅲ部 柳とモリスの思想的関係の再考
 第六章 柳とモリスの美意識の比較
 第七章 柳とモリスの工藝論及び宗教観・自然観の比較〈目次より〉