書籍情報
『東北アジアの自然と文化 2』
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『東北アジアの自然と文化 2』
東北大学東北アジア研究センター 編
定価(本体2,500円+税) 東北アジア学術読本 9
四六判 198頁
ISBN978-4-86163-373-7 C3300
(2023年1月刊行)
2018年刊行の『東北アジアの自然と文化』の続編。東北大学東北アジア研究センターの20周年を記念し、同センター 発行の「ニューズレター」「うしとら」から選りすぐりの学術エッセーを再録する。「Ⅰ.自然と環境」では生物多様性や海洋プレート、「Ⅱ.社会・経済・政治」では越境大気汚染や政治史、「Ⅲ.歴史・言語・文化」ではモンゴル文字やトナカイ狩猟牧畜民、「Ⅳ.史料調査」では公文書公開や東北の古文書調査など、文理融合の幅広い領域分野における興味深い知の探究の姿が浮かび上がる。
Ⅰ | 自然と環境 | |
1 | 中国―北朝鮮国境と里山 | 千葉 聡 |
2 | 畑と生物多様性:中国甘粛にて | 千葉 聡 |
3 | 隠れた種多様性:九州島西岸に固有な貝類の進化 | 山崎大志 |
4 | おいしい馬乳酒を探す地中レーダー | 佐藤源之 |
5 | 東北アジアを造り出す太平洋プレート | 平野直人 |
Ⅱ | 社会・経済・政治 | |
1 | 中国の環境問題について | 明日香壽川 |
2 | 中国と日本:そのエネルギー政策と温暖化政策 | 明日香壽川 |
3 | 越境大気汚染に関する研究交流と国際政治 | 明日香壽川 |
4 | モンゴルにおける炭鉱の社会に対する否定的影響の低減 ダライブヤン・ビャムバジャヴ | |
5 | モンゴル人と農業 | 岡 洋樹 |
6 | スターリンとモンゴル、新疆 | 寺山恭輔 |
7 | リトビネンコ事件とプーチン政権の行方 | 寺山恭輔 |
8 | 食の共生社会:イルクーツクを訪ねて | 井上岳彦 |
9 | 負の歴史遺産と観光 | 金 賢貞 |
10 | 「傀儡国家」満洲国を思う | 山田勝芳 |
11 | 戦国大名による学問のすすめ | 磯部 彰 |
コラム① モンゴルの創氏改名 | 岡 洋樹 | |
Ⅲ | 歴史・言語・文化 | |
1 | モンゴルの文学史 | 栗林 均 |
2 | モンゴル語辞典とインターネット | 栗林 均 |
3 モンゴル社会における仏教の歴史的影響について ライハンスレン・アルタンザヤー | ||
4 | 東北アジアの遊牧民 | 岡 洋樹 |
5 | モンゴルの草原でひたすら馬乳酒を飲んだ旅 | 高倉浩樹 |
6 | シベリアのトナカイ狩猟牧畜民 | 高倉浩樹 |
7 | ロシアのチベット仏教徒 | 井上岳彦 |
8 | 現代中国社会と「宗族」 | 瀬川昌久 |
9 | 中国人観光客が「爆買い」をする真の理由 | 瀬川昌久 |
10 | イナリとイナリティ | 石渡 明 |
コラム➁ 「ススンエナル」 | 文 慶喆 | |
コラム➂ 「餅」‥‥日中食文化の交差点 | 屈原明昌 | |
Ⅳ | 史料調査 | |
1 | ロシアの史料館(公文書館)における史料収集 | 寺山恭輔 |
2 | 中国・台湾における公文書公開の現状 | 上野稔弘 |
3 | 中国辺疆民族史研究の一次史料を求めてー所蔵機関訪問雑記 | 上野稔弘 |
4 | 台湾・國史館における文書公開方針変更の顛末 | 上野稔弘 |
5 | 山形市内での史料調査から大名飛地領に迫る | 藤方博之 |
6 | 歴史を学ぶ長い道のり―宮城県白石市・渡辺家文書の調査から | 荒武賢一朗 |
コラム④ わたしのリサーチ術:さまざまな人と寝・食・動を共にする | 井上岳彦 | |