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『Ą・D・リンゼイの政治思想 ピューリタ二ズムの現代的展開』
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『Ą・D・リンゼイの政治思想 ピューリタ二ズムの現代的展開』
中村逸春 著
定価(本体4,000円+税) A5判、並製 198頁
ISBN978-4-86163-364-5
C3031
第11回 東北大学出版会若手研究者出版助成刊行図書
(2022年9月刊行)
近代民主主義思想のピューリタン的起源について説き、独自の民主主義論を提起した二〇世紀英国の政治哲学者A・D・リンゼイ(1879-1952)。その政治的思考は、労使紛争への諸教会の介入、ナチズムの台頭、そして民主化なき産業の国有化といった、現実の諸問題へのコミットメントを通じて深められていった。本書は、リンゼイの政治思想の形成と発展とを丹念にたどりつつ、その知的格闘の軌跡をピューリタニズムの現代的展開という観点から統一的に描き出すものである。
序 章 | |
第一章 | 多元的国家論の受容と英国観念論の再解釈 |
ー1920年代前半までのリンゼイの政治思想 | |
第二章 | 社会的キリスト教、ピューリタニズム、近代民主主義 |
ー1920年代後半におけるリンゼイの政治思想 | |
第三章 | ナチズム批判と民主主義論の変容 |
ー「統治の原理」から「社会の原理」へ | |
第四章 | 第二次世界大戦後の英国社会主義論 |
ー近代民主主義の継承という観点に着目して | |
終 章 |