書籍情報
『東北大学教養教育院叢書 大学と教養 5 生死を考える』
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『東北大学教養教育院叢書 大学と教養 5 生死を考える』
東北大学教養教育院 編
定価(本体2,500円+税) 東北大学教養教育院叢書 大学と教養 第5巻
A5判 216頁
ISBN978-4-86163-371-3 C0000
(2022年3月刊行)
他者の死に遭遇することにより、多くの人間は何れ訪れる自己の死を意識し、「死とは何か」「死へ向けてどう生きるか」を考えながら「死生観」を形成してきた。社会変化の荒波の中、現代人の「死生観」は、伝統社会のそれと比較して、多様化し個人化する傾向にある。かかる時代ゆえ、自己の「死生観」の確立は、老若男女、現代人の誰にとっても喫緊の課題である。生死のさまざまな局面に対峙して発信している、本書に収録された研究者たちによる先端的情報は、読者が自己の生死を見つめて「死生観」を考える上で、大きな指針を提供しよう。
第一部 | ||
第一章 | 生と死の発生学 | 田村宏治 |
第二章 | 生・老・死の生物学 | 水野健作 |
第三章 | 育む命 | 吉沢豊予子 |
第四章 | よく死に、よく生きるための緩和ケア | 井上 彰 |
第二部 | ||
第五章 | 生死の宗教文化論 | 鈴木岩弓 |
第六章 | メメント・モリの観点からのヒトの歴史 | |
ー特に原初の「美術」からの試論ー | 芳賀 満 | |
第七章 | 唯物論者の死生学 | 山口隆美 |
第八章 | 死生の文法・文化・臨床 | 清水哲郎 |
おわりに | 鈴木岩弓 | |