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世界は，化石燃料燃焼による二酸化炭素排出を止め温暖化を抑え，再生可能エネルギーだけで持続的発展を維持する方向に進んでいる。著者らは，再生可能エネルギーからの余剰電力を用いた水の電気分解による水素の製造と、回収した二酸化炭素と水素の反応によるメタンの製造の研究開発を1980年代から行なってきた。天然ガス発電にこのメタンを燃料として使い，再生可能エネルギーで発電した断続変動する電力を補って，二酸化炭素をリサイクルしながら，高品質の電力が供給できる。これはその背景から世界の将来迄を纏めたものである。