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アリストテレス「存在論」への導き
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『アリストテレス「存在論」への導き』
ウェルナー・マルクス 著、木下喬 訳

定価(本体2,000円+税) A5判 114頁 並製
ISBN978-4-86163-336-2 C3010
(2020年12月刊行)

まえがき
序論
第一部 知、学そして哲学的理論
第二部 ウーシアーの学
第三部 存在論(実体論)と神学(目次より)

 

本書で試みられているのは、ただ一つのテーマ、すなわち、アリストテレス哲学におけるあるというかぎりでのあるもの(on hei on)の学問へと「導くこと」である。すなわち、いわゆる「存在論」と言われてきた、ヘーゲルに至るまでの西洋の伝統的な哲学的思索を決定的に規定してきた学問とは何であったのかを、アリストテレスの『形而上学』に基づいて明らかにし、まさにその哲学的基礎づけの作業へと至る明確な道筋を、私たちに指し示すことである。こうして、その学問が同時に「ウーシア(実体・本質)の学」と呼ばれ、さらに「神の学」とも呼ばれる根本的な理由が解き明かされる。それゆえ本書は、類書を抜いて、西洋哲学思想への最良の本格的な手引きとなるであろう。