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『新訂 学習指導要領は国民形成の設計書 その能力感と人間像の歴史的変遷』
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『新訂 学習指導要領は国民形成の設計書 その能力感と人間像の歴史的変遷』
水原克敏 髙田文子 遠藤宏美 八木美保子
定価(本体2,000円+税) A5判 344頁
ISBN978-4-86163-317-1 C3037
(2018年8月刊行)
第4次産業革命の到来など、時代が急転していっそう不確定で見通しのきかない時代に入りましたが、私たちは、未来に向けて、学校教育をどのように計画すべきでしょうか。これを明らかにするために、現在を相対化する歴史的方法は有効な方法であると考えます。本書では、明治以来2018年現在までの「教育課程の基準」を歴史的に総括することで、学校教育はいかにあるべきかを考察します。とりわけ、それぞれの時代に即して、その能力観と期待される人間像を浮き彫りにし、構成されたカリキュラムについて考察します。
〈目 次〉
第1章 近代的人間像を目指して
-近代学校の創設と1872年小学教則-
第2章 新知識を有する儒教的人間像
-開発主義と儒教道徳の1881年小学校教則綱領-
第3章 天皇制下の忠君愛国の臣民像
-教育勅語と1891年小学校教則大綱-
第4章 民本主義の産業社会で実用的な公民像
-産業革命と1900年小学校令施工規則-
第5章 皇国の道へ「行」的錬成に励む皇民像
-軍国主義の1941年国民学校令-
第6章 第2次大戦後の民主主義社会を担う市民像
-経験主義の1947年・1951年学習指導要領-
第7章 経済復興に努力する勤勉な国民像
-系統主義の1958年・1960年改訂-
第8章 高度経済成長下、生産性の高い目的追求型の国民像
-構造主義の1968年・1969・1970年改訂-
第9章 成熟社会で多様な価値観の国民像
-「ゆとり」志向の1977年改訂-
第10章 生涯学習社会を自己教育力で切り拓く国民像
-新学力観の1977年改訂-
第11章 不透明な情報化時代を生き抜く国民像
-「生きる力」志向の1998年・2003年年改訂-
第12章 グローバルな知識基盤社会で活躍する日本的市民像
-「活用能力」志向の2008年・2009年年改訂-
第13章 知識創造社会で学びを変革する日本的市民像
-コンピテンシーを育む2017・2018年改訂-