書籍情報
『東北アジアの自然と文化』
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『東北アジアの自然と文化』
東北大学東北アジア研究センター 編
定価(本体2,500円+税) 四六判 192頁
ISBN978-4-86163-295-2 C3300
東北アジア学術読本7
(2018年3月刊行)
1996年に設立された東北大学東北アジア研究センターの20周年を記念し、同センター 発行の「ニューズレター」「うしとら」から選りすぐりの学術エッセーを再録する。 「Ⅰ.自然」では渡り鳥の移動経路、大気汚染、海底火山、鉱物資源など主に理系分 野の研究者が筆を振るい、「Ⅱ.人文」ではロシアにおける日本文学、史料研究、歴史資料保全、多文化共生といった主に文系研究者による成果が語られる。「Ⅲ.学際」は、同センターの大きな特徴でもある文理融合の研究領域から、東北アジアの未 来に発信する最新の知を語る。
Ⅰ | 自然 | |
1 | 湖沼環境:強酸性湖潟沼のユスリカ | 菊池永祐 |
2 | 人工衛星を用いた渡り鳥の移動経路と生息環境の調査 | 田村正行 |
3 | 中国からの大気汚染を可視化する | 工藤純一 |
4 | 岩手・宮城内陸地震による墓石転倒率調査 | 石渡 明 |
5 | 地球上の新種の火山•プチスポッ卜海底火山の調査 | 平野直人 |
6 | 生態修復の連携は広がるのか | 片岡直樹 |
7 | モンゴルの地質,鉱物資源とアジア大陸の成り立ち | セレーネン・ジャルガラン |
8 | 続く「白頭山」研究 | 宮本 毅 |
9 | 身近な活火山,蔵王 | 後藤章夫 |
10 | 東北アジアの生物多様性:その形成史と保全 | 千葉 聡 |
11 | 西シベリア湿原生態系の食物網研究 | 鹿野秀一 |
12 | 白頭山、東日本大震災と東アジア共同研究 | 谷口宏充 |
Ⅱ | 人文 | |
1 | ロシアの中の日本文学 | キム•レチュン |
2 | 仙台城石垣の調査・保存・復元をめぐって | 入間田宣夫 |
3 | 世界最高確率で発生する宮城県沖地震に備えて | 平川 新 |
4 | モノづくりの道具―『元朝秘史』の研究 | 栗林 均 |
5 | 急ぐべし「シベリア」戦後処理 | 村山常雄 |
6 | 不思議の国、韓国滞在記 | 阿部貴夫 |
7 | 韓国社会を変えている「多文化」の風 | 李 善姫 |
8 | 多民族国家としての中国 | 上野稔弘 |
9 | 「天の時、地の利、人の和」―これからの歴史資料保全活動 | 高橋陽一 |
10 | 日本式建築物の観光資源化と地域ガバナンス | 金 賢貞 |
11 | イスラムのクリスマスツリー(?)とサンタクロース(?) | 柳田賢二 |
Ⅲ | 学際 | |
1 | 地域研究のすすめ ―競争の原理から共生の原理へ― | 徳田昌則 |
2 | 人道的地雷探査装置の開発 | 佐藤源之 |
3 | 北東アジア経済圏の発展に向けて | 新井洋史 |
4 | カスピ海の資源をめぐる沿岸国の国際交渉過程 | 坂本麻衣子 |
5 | 宮城県ロシア訪問団の報告 | 塩谷昌史 |
6 | 地球温暖化対策の国際交渉:気候変動枠組条約締約国会議(COP) | 明日香 壽川 |
7 | 「交通」分野を日ロ関係発展の切り口に | 鳩山紀一郎 |
8 | 「危機に瀕する太平洋クロマグロ」「クロマグロ激減」 | 石井 敦 |
9 | 地中レーダによる震災復興のための遺跡調査 | 高橋一徳 |
10 | 気候変動に関わる文理融合研究の経験 | 高倉 浩樹 |
11 | NPO法人宮城資料保全ネットワークにおける被災資料修復作業 | 友田昌宏 |