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『パー二二が言及するヴェーダ語形の研究-重複語幹動詞を中心に』
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『パー二二が言及するヴェーダ語形の研究-重複語幹動詞を中心に』
尾園絢一 著
定価(本体4,000円+税) 2018年2月26日発行
A5判 274頁
ISBN978-4-86163-288-4 C3087
(2018年2月刊行)
古代インドのバラモン教聖典「ヴェーダ」(紀元前1200年頃~)とその言語(古インドアーリヤ語,サンスクリット)は,インド文献学,インド・ヨーロッパ比較言語学における第1級の資料である。他方,パーニニ(紀元前4世紀)が残した最古のサンスクリット文法は,近代言語学の成立に大きな影響を与えた。本書はインド・ヨーロッパ語比較言語学,ヴェーダ研究,パーニニ文法研究の最新の成果を取り入れ,パーニニが念頭においていた言語は何かという長年の課題に取り組む。重複語幹動詞に焦点を当て,ヴェーダ語形とパーニニ文法の規則とを詳細に照合・検証した労作。
《目次》
はしがき
略号表、記号、凡例
0.序論
I 総論
1. パーニニの言語
2. パーニニとヴェーダ語の関係
3. nipātana-sūtra
4. パーニニ文法の動詞形成法
II 各論
1.強意語幹(Intensive)
1.1. athematic intensiveと-yá-intensive
1.2. Intensiveの重複音節
1.3. 結合母音
1.4. Intensiveの機能
1.5. Pāṇiniが言及するヴェーダ語のintensive語形
2.重複現在語幹(Reduplicated present)
2.1. 語幹形成法
2.2. 第3類動詞群
2.3. ヴェーダ語の重複現在語幹に関するパーニニの規則と文法学の見解
2.4. 重複現在語幹のアクセント
2.5. Pāṇ. VII 4,75
2.6. redupl.pres. jāgarti
III 結論
参考文献
索引