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日蓮における宗教的自覚と救済-「心み」の宗教
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『日蓮における宗教的自覚と救済-「心み」の宗教』
間宮啓壬 著

定価(本体7,000円+税) A5判 536頁 
ISBN978-4-86163-277-8 C3015
(2017年11月刊行)

《目 次》
第1部「爾前」の日蓮
 第一章 教相知と実践知
 第二章 「法華経の持経者」から「法華経の行者」へ
 第三章 台密批判への道程
第2部「魂魄」からの「再生」、そして「超越」へ 
 第一章 画期としての佐渡
 第二章 見延入山の意図と意義
 第三章 「愚者」と「智人」
第3部「一念三千の成仏」
 第一章 即身成仏と霊山往詣ー日蓮における救済の構造
 第二章 女人の救済
 結 章 
 
「仏法をこころみる」。日蓮自身の言葉です。仏教経典に込められた「仏の御心」、つまり釈尊の真意を探り出し、体得していこうとする。そうした理論的・実践的「こころみ=心み」の中で、日蓮はついに、一介の凡夫・愚者なればこそ、「仏の御心」を実現していく「仏の使い(如来使)」たり得ることを見出し、独自の仕方で実践するに至りました。本書は、日蓮のこうした歩みと、それに伴って生み出された救済論を、日蓮自身に能う限り寄り添おうとする独自の視点から、伝統的教学や思想史学とは異なった方法により描き出そうとするものです。