書籍情報
『外国人非集住地域のエスニック・コミュニティと多文化教育実践−フィリピン系ニューカマー親子のエスノグラフィー』
在庫状況:在庫なし
『外国人非集住地域のエスニック・コミュニティと多文化教育実践−フィリピン系ニューカマー親子のエスノグラフィー』
坪田光平 著
定価(本体3,800円+税) A5判
ISBN978-4-86163-285-3 C3036
第13回東北大学出版会若手研究者出版助成採択作品
(2018年6月刊行)
本書は、日本国内の外国人非集住地域を対象とし、エスニック・コミュニティと地域社会が孕む様々な困難を視野に入れながら、学校教育の構造的な問題とその可能性にフィールドワークを通じて迫る研究書である。日本語も、そして親の言語も不十分な「セミリンガル」の子どもの就学における困難を、学校現場はいかに引き受けることができるのか。参加型アクションリサーチを採用し、これからの時代の多文化教育の展開を考察するうえで格好の材料を提供する。
序 章 | ニューカマーによって教育はどう変わるか |
第Ⅰ部 | 親世代の移動とエスニック・コミュニティ |
第1章 | フィリピン政府の海外就労者送り出し政策 |
第2章 | フィリピン系エスニック・コミュニティの形成 |
第3章 | エスニック・コミュニティの分析課程 |
第4章 | 第二世代の子育てをめぐる葛藤 |
第Ⅱ部 | 子世代の教育問題と日本の学校現場 |
第5章 | 教室のなかの学習意欲 |
第6章 | 教育的ニーズとボランティア |
第7章 | ボランティア実践と構造的制約 |
第8章 | 多文化教育実践の可能性 |
終 章 | ニューカマーによって教育はどう変わったか |