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『帝国の基層 西アジア領域国家形成過程の人類集団』
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『帝国の基層 西アジア領域国家形成過程の人類集団』
有松 唯 著
定価(本体4,500円+税) A5判 386頁
ISBN978-4-86163-266-2 C3022
(2015年12月刊行)
《目 次》
序章 国家形成研究への視点
第1部 国家/帝国という問題枠
第1章 国家の一般理論
第2章 国家形成の概念化
第2部 西アジア国家形成への視点
第3章 西アジア国家形成概要
第4章 西アジア国家形成への視点
第3部 領域国家形成期における地域統合プロセスの事例
第5章 西アジア辺境山岳地帯の概要
第6章 人間関係の階層化ー前15世紀から前13世紀ー
第7章 活用域の拡充ー前13世紀から前8世紀ー
第8章 統合秩序の再編ー前8世紀から前6世紀ー
第9章 在地社会の文明化ー前6世紀から前4世紀ー
第10章 地域統合プロセスの復元
第11章 地域統合プロセスの画期
終章 領域国家形成期の人類集団
国家はなぜ、どのように人類社会のしくみとなったのか。文化的背景、生活様式、言語、信仰といった倫理規範と象徴的位相(=イデオロギー)が集団として機能するとき、集団や社会はどのようなかたちを求めていくのか。
「帝国」と称される領域国家について、アケメネス朝ペルシャを事例として、人類集団としての特性化と人類の進化過程への位置付けを目指す。広い視野と深い思考から、集団化原理のシステムの普遍化の要諦を探り、西アジアの辺境で1000年をかけてかたちづくられた社会の「基層」を浮き彫りにする。