書籍情報
『感性学 触れ合う心・感じる身体』
在庫状況:在庫あり
『感性学 触れ合う心・感じる身体』
栗原 隆 編
定価(本体2,800円+税) A5判 326頁
ISBN978-4-86163-246-4 C3010
(2014年3月刊行)
知の根底を支える感性の働きを、文学、社会学、実験心理学、言語学、哲学、表象文化論など多様な研究領域から思考する論集。「心なき時代」にあっても、心温まる、心あふれる生き方をするための「想像力」と「身体」の処し方を示す14の論考から、「感性の復権」を目指す。
《目 次》 | |||
Ⅰ | 感じる身体が媒介する心 | ||
1 | 感覚刺激を遮断する | ||
―心と脳についてわかること | 鈴木光太郎 | ||
2 | 共感と援助の動機 | 福島 治 | |
3 | 私たちの身体性はどのように獲得されるのか | 白井 述 | |
―ベクションの発達を例に― | |||
Ⅱ | 触れ合うなかでの心の創出 | ||
4 | 小説と顔のコミュニケーション | 番場 俊 | |
5 | 災害からの復興と「感情」のゆくえ | ||
―原発避難の事例を手がかりに | 松井克浩 | ||
6 | 「原初の形相」への憧憬 | ||
―和辻哲郎・亀井勝一郎・堀辰雄と「半跏思惟像」 | 堀 竜一 | ||
Ⅲ | 心と身体そして言葉 | ||
7 | 心は「存在」するのか | ||
―感覚と感情をめぐるウィトゲンシュタインの議論から | 古田徹也 | ||
8 | カントと心身問題 | 城戸 淳 | |
9 | 自然の多様性と美のかたち | 宮﨑裕助 | |
10 | 言語―身体が生み出し、心を伝える | 江畑冬生 | |
Ⅳ | 身体化される感性 | ||
11 | 異時空間を往還するキリストの身体 | 細田あや子 | |
12 | 感性を拡大する機構としての画題・修辞・もじり | 広部俊也 | |
13 | 娯楽と教育、そして絵 | ||
―挿絵画家・高畠華宵の場合 | 石田美紀 | ||
14 | 物語の内在化と心の表出 | ||
―ドレスデン探訪に寄せて、ヘーゲルにおける絵画論の成立を考える | 栗原 隆 |