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国防保安法の歴史的考察と特定秘密保護法の現代的意義
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『国防保安法の歴史的考察と特定秘密保護法の現代的意義』
小田中聰樹 著

定価(本体3,500円+税) 四六判 472頁
ISBN978-4-86163-245-7 C3032

(2014年3月刊行)

《目 次》    
第一篇 国防保安法の歴史的考察  
第一章 国防保安法の制定過程  
第二章 国防保安法の運用過程  
第三章 国防保安法の特質と機能  
第二篇 国家秘密法案の批判的検討  
第一章 「スパイ防止法」が作り出す社会―悪法と私たちの権利―  
第二章 国家秘密法修正案と言論の自由  
第三章 国家秘密法と言論・報道機関の任務  
第三篇 「特定秘密保護法」の現代的意義  
第一章 国家安全保障基本法案の動き  
第二章 「特定秘密保護法」の現在  
第三章 「特定秘密保護法」の現代的意義  
本書の結語    
資料篇    

1941年に制定された国防保安法と改正治安維持法は、国家による国民の抑圧を可能にし、やがて我が国を戦禍へと導いた。同じように2013年制定の特定 秘密保護法は、「憲法改正」への動きと相俟って再び国家による国民統制の危険を孕み、過去のあやまちの繰り返しにつながることが懸念される法律である。本 書は、国防保安法の歴史的教訓を踏まえ、かつての国家秘密法案の批判的検討を経ながら、特定秘密保護法がいかなる矛盾を抱え、その運用がいかに危険なもの であるかを解明しようとするものである。刑事法や法制史の研究者のみならず、多くの市民を対象とし、「国家と秘密」「秘密と戦争」の歴史的・現実的な深い 関連を明らかにして、我が国の危機に警鐘を鳴らすことを目的としている。