書籍情報
『子どもの暮らす施設の環境—これからの児童養護のかたち』
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『子どもの暮らす施設の環境—これからの児童養護のかたち』
石垣 文 著
定価(本体3,000円+税) A5判 180頁
ISBN978-4-86163-190-0 C3052
(第7回(2010年)東北大学出版会 若手研究者出版助成刊行図書)
(2012年12月刊行)
《目 次》
第1章 | 児童養護施設のいま |
第2章 | 日常生活の展開からみる大舎制と小舎制 |
第3章 | 環境療法の展開からみる小舎制施設空間の意味 |
第4章 | グループホームの展開 |
第5章 | 地域の中のグループホーム |
第6章 | これからの児童養護のかたち |
資料 | |
参考文献 | |
あとがき | |
家庭に代わる生活の場である児童養護施設は、子どもたちの抱える課題の複雑化や多様化に伴い変革が迫られている。本書は、施設空間という側面からそのあり方を考察したものである。まず、子どもたちの日常生活の安定に空間が果たす役割を探求するため、長期にわたり子どもと職員を観察し、「コミュニケーションと行為と空間の関わり」という糸口から生活の様子を描き出すことで、施設空間に求められる要件を考察している。続いて、近年、児童養護施設の地域化の担い手として注目されるグループホームに焦点を当てて全国の整備実態を明らかにし、さらにグループホームが地域と関わる姿を捉えることで、望ましい施設計画像を浮かび上がらせている。