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東北アジア 大地のつながり
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『東北アジア 大地のつながり』
石渡 明、磯﨑 行雄 著

定価(本体2,000円+税) 東北アジア学術読本2
四六判
ISBN978-4-86163-178-8 C3344
102頁
(2011年12月第1刷発行) (2012年12月第2刷発行)

 日本海の彼方に広がる朝鮮半島や中国・ロシアの大地と日本列島の地質学的つながりをグローバルな視点から解説する地質学の入門書。2009年末に仙台で開催された一般向けの東北大学東北アジア研究センター公開講演会の内容に基づく。日本が大陸から分かれて弧状列島になったのは新第三紀中新世(約2000万年前)のことで、その前の5億年間に形成された日本の古い地層の延長は大陸にある。中国の改革開放やソ連崩壊以後、日本の地質学者による大陸の調査が可能になり、国内の地質の理解も大きく進展した。その成果を多数の図でわかりやすく説明。

《目 次》

1 日本と中国・朝鮮の地質のつながり 礒﨑行雄
一.はじめに
二.日本列島の地質の特徴
三.日本列島の形成史
四.超大陸の形成と分裂
五.スーパーブルームの働き
六.太平洋の誕生と日本
七.日本列島をつくる付加体と大陸の破片
八.北中国と南中国の大陸衝突
九.中国・朝鮮と日本の地質のつながり
十.日本列島の将来
十一.まとめ
質疑応答

2 日本とロシア東部の地質のつながり 石渡 明
一.はじめに
二.地球の内部構造
三.大陸地殻と海洋地殻
四.大陸移動説
五.海洋底拡大説と地磁気の縞模様
六.地磁気の逆転
七.海洋底の地磁気の縞模様
八.プレート・テクトニクス
九.日本海(緑海)の特徴と成因
十.緑海の年代とホットリージョン
十一.裂開漂移設と陥没海洋化説
十二.日本海海底の磁気異常
十三.日本海の海底掘削
十四.日本海裂開漂移モデル
十五.沿海州の調査
十六.オフィオライト
十七.沿海州の地質
十八.サハリンと北海道の地質のつながり
十九.コリヤーク山地の概況と調査事情
二十.コリヤーク山地の地質および日本とのつながり
二一.大陸衝突型造山帯と環太平洋造山帯
二二.臨津江説と八重山説
二三.金鉱床との関わり
質疑応答
閉会の辞
あとがき―東日本大震災に思う