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『介護職の誕生―日本における社会福祉系専門職の形成過程―』
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『介護職の誕生―日本における社会福祉系専門職の形成過程―』
白旗希実子 著
定価(本体2,800円+税) A5判
ISBN978-4-86163-154-2 C3036 260頁
第6回 東北大学出版会若手研究者出版助成刊行図書
(2011年4月刊行)
現代日本において、新しい職業を必要とする場合、その職業は専門職としての外形を整えなければ、職業足りうることが難しい。しかし、介護職は専門職化を最終的な目標とはせず、共感的な感情を中核として業務を行うことをその専門性として位置づけた。その結果、介護という職業は、家族の機能に類似するがごとく、介護を行う幅を柔軟に広げ、かつ専門性を高めながらも、従来の専門職モデルとは異なる職業的存在として形成されていった。
本書はこうした介護職の資格制度・専門性・養成制度の形成過程を、各団体の年史・会報等の資料と、数年に亘る社会福祉施設における参与観察のデータによって跡付けたものである。
《目 次》
はしがき | |
序章 | 研究の目的と分析枠組み |
第Ⅰ部 | 社会福祉系専門職の資格制度 |
第1章 | 国家資格制度創設過程 |
第2章 | 職業団体・教育団体の組織変容過程 |
第Ⅱ部 | 社会福祉系専門職の専門性 |
第3章 | 業務確立と専門的特徴 |
第Ⅲ部 | 社会福祉系専門職の養成制度 |
第4章 | 養成校の量的な側面 |
第5章 | 養成制度の質的な側面 |
終章 | 結論と課題 |
あとがき |