書籍情報
『生と死への問い』
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『生と死への問い』
正村俊之 編
定価(本体2,000円+税) 四六判 224頁
ISBN978-4-86163-155-9 C1020
人文社会科学講演シリーズⅤ
(2011年1月刊行)
《目 次》
はじめに
1 美術にみる古代ギリシア人の生と死・・・芳賀京子
2 死者と出会う場所・・・佐藤弘夫
3 だれが殺した、デズデモーナを?―演劇に描かれた女性の生と死―・・・岩田美喜
4 「海辺の墓地」の死生観・・・今井 勉
5 死への産声・・・戸島貴代志
東北大学大学院文学研究科が企画する「人文社会科学講演シリーズ」の第五巻。古今東西の死生観を西洋美術史、日本思想史、英文学、フランス文学、倫理学の専門家が分析する。文学や美術作品に表現された古代ギリシア人の死生観、墓制の変遷に見出される日本人の死生観、シェイクスピアの悲劇『オセロー』に描かれた女性の生死の様相、フランスの代表的な詩人ポール・ヴァレリーの作品「海辺の墓地」に内在する現在主義的な死生観、「悲しみ」という情緒が開示する現代日本人における生と死の連関。これらのテーマをとおして、世界に存在する多様な死生観が浮き彫りにされる。