書籍情報
『シックハウス症候群を防ぐには―長期に亘る実態調査をふまえて―』
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『シックハウス症候群を防ぐには―長期に亘る実態調査をふまえて―』
吉野博、石川哲 編著
定価(本体2,800円+税) A5判
ISBN978-4-86163-153-5 C3052
256頁
(2011年2月刊行)
シックハウス問題は、建築基準法の改正とその施行によって、一見解決されたような感があるが、未だに建物が原因と推定される体調不良が報告されている。本書は、シックハウスと居住者の健康状態の長期に亘る詳細な観察や膨大な計測結果を基にして、シックハウス症候群の診断方法、化学物質の健康への影響、シックハウス症候群の自己診断や改善の方法、シックハウス防除のための建築的・設備的な方法などについてまとめたものである。医学・薬学・工学・教育学の専門家が長期にわたる議論を通して共同して執筆しており、シックハウスで問題を抱えている生活者にも参考となるユニークな本である。
《目 次》
1.はじめに
2,化学物質と電磁波の人体への影響ー症状を中心としてー
3,有害環境化学物質の人体影響に関するしくみ
4.他覚的手段による診断法
5.医学的な治療法と今後の対策・対応
6.日本における行政的対応と国外のVOC規制
7.化学物質による空気汚染状態の測定方法
8.継続観察からみた室内環境・住まい方と症状の変化
9.シックハウス症候群の病態の変化の追跡―室内で使用された化学物質が病態に及ぼす影響ー
10.シックハウス症候群が疑われた子どもたちの状況とその支援について
11.子どものシックハウス症候群
12.シックハウス症候群患者の簡単な自己診断法
13.シックハウス症候群を軽減する方策とその効果
◎書評・紹介記事
「教育医事新聞」2011年8月25日号 紹介