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『官営製鐵所から東北帝國大學金属工學科へー大石源治史料にみる実践的鐵冶金学の黎明期ー』
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『官営製鐵所から東北帝國大學金属工學科へー大石源治史料にみる実践的鐵冶金学の黎明期ー』
矢島忠正著、日野光兀監修
定価(本体4,500円+税) B5判 518頁
ISBN978-4-86163-130-6 C3020
(2010年3月刊行)
本書は東北大学初代金属工学科主任教授、鐵冶金学担当の大石源治先生(1887~1933)が遺された貴重な史料(書籍150冊余、製鐵所研究報告、論文等300点余)に基づき明治末期より昭和初期の日本における鉄鋼産業の変遷と創成期の金属工学科の一面を紹介している。
先生は東京帝国大学採鉱冶金学科で俵国一先生に師事、明治44年官営「(八幡)製鐵所」に入社、研究所で製銑、製鋼を担当、第一次大戦中の英国留学後、大正13年以降製鐵所「技師」兼東北帝国大学金属工学科「主任教授」として鐵冶金学を担当された。
全10章より成り、俵先生が学ばれた「フライベルグ鉱山大学」、「レーデブール鐵冶金学」、大正初期の「製鐵所と研究報告」、「留学中の調査、研究」、「特殊鋼の進歩」、「東北大学における研究、講義」等、補遺調査を交えて記し、製鋼技術史としても貴重な資料である。