書籍情報
『政治参画とジェンダー』
川人貞史・山元一 編
定価(本体2,200円+税) A5判、400頁
ISBN978-4-86163-053-8 C3330
(2007年3月刊行)
東北大学21世紀COEプログラム ジェンダー法・政策研究叢書 第8巻(辻村みよ子監修)
《目 次》
第一部 政治参画の法と制度
第1章 政治参画とジェンダー―クォータ制の合憲性を中心に
第2章 国家像・人間像・平等化政策―フランスにおける「積極的差別」について
第3章 1999年7月8日憲法改正:抽象的普遍主義から具体的普遍主義へ
第4章 フランス憲法院と年金改革:訴訟における両性平等の発展の逸機
第5章 フランスにおける司法官職への女性の進出―「自発的なパリテ」の限界
第6章 行政法学からみたジェンダー
第二部 政治参画の実態
第7章 アメリカにおける女性の政治参加に関する研究動向―「女性と政治」研究の発展過程とこれからの課題
第8章 クォータが論じられない日本政治の不思議―女性の政治的代表は世界でどのように論じられているか
第9章 女性議員の有効性に関する一考察―女性議員研究の現状と展望から見えたもの
第三部 政治参画の調査分析:全国ジェンダー・サーベイ
第10章 日本における女性の政治進出
第11章 日本人の政治参加におけるジェンダー・ギャップ
第12章 男女共同参画に関する政策選好の規定要因―価値観および不平等認識の効果を中心に
第13章 誰がどのような政策を支持しているのか―「選択的夫婦別姓制度」を中心に
第14章 女性の政界進出:国際比較と意識調査
第15章 女性政治家に対する有権者の態度―誰が女性政治家を支持するのか
日本における女性の政治参画は、他の先進諸国と比較して遅れている。女性の政治参画、公務への進出はなぜ求められているのか。それはどのような形で促進されるべきか。これらの問題を考察する上で、女性が現行法制度の中で政治参画への意思決定を現実にどう行っているのかという問題の理論的・実証的分析が不可欠である。本書は、立法、行政、司法への女性の参画に関わるこうした問題群に対し、規範的・実践的な角度からの解明および理論的・実証的観点からの分析を試みる。