書籍情報

『セクシュアリティと法』
齊藤豊治・青井秀夫　編

定価（本体2,200円＋税）　Ａ５判、４４３頁
ISBN978-4-86163-030-9 C3330
(2006年3月刊行)

東北大学21世紀COEプログラム　ジェンダー法・政策研究叢書　第5巻（辻村みよ子監修）

《目　次》
第一部　セクシュアリティと生殖をめぐる基礎理論
第１章　人権の基礎理論とセクシュアリティ
第２章　生殖と医療をめぐる基礎理論

第二部　性と暴力をめぐる法と政策
第３章　性暴力・性犯罪に関する法と政策
第４章　性暴力・性犯罪に関する比較法研究

第５巻は、ジェンダーの視点を踏まえつつ、生殖医療と性暴力に関する諸問題を総合的に検討しており、多くの理論的政策的な問題提起を含んでいる。本書はまず、人権の基礎理論とのかかわりでセクシュアリティを位置づける。ついで、妊娠中絶および着床前診断など、生殖と医療の諸問題を検討する。後半では、性暴力・性犯罪をめぐる刑事法の問題をあつかう。最近、性暴力に関する従来の通説的見解に疑問が提起されており、本書の各論文は開拓的といってよい。さらに、韓国やアメリカの研究者が、それぞれの国の現状と課題を報告している。