書籍情報

『フォンターネの詩』
藤田賢 著

定価（本体3,500円＋税）　Ａ５判、２６４頁
ISBN978-4-925085-15-1　C3098
(1998年12月刊行)

《目　次》
序　章　フォンターネ受容状況の昨今―まえがきに代えて―
第一章　フォンターネの詩
第二章　詩人としてのフォンターネ
第三章　バラード　『ジョン・メイナド』
第四章　『そうだ、あれはみておきたい』
第五章　晩年の抒情詩


　１９世紀後半のドイツで最も重要な作家の一人、テーオドーア・フォンターネ。日本ではほとんど知られていない彼の主な活動分野の一つである「詩」について、訳詩・詩論を合わせ「詩人」フォンターネの全体像を解明する。時代、社会、特殊な言語表現の枠を超えて普遍的な詩境、万人共通の心情や感懐が巧みに表現されている作品の他、晩年の心境や見解を独特のトーンとリズムによって吐露した作品も紹介されている。