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『システィーナ礼拝堂天井画ーイメージとなった神の慈悲ー』
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『システィーナ礼拝堂天井画ーイメージとなった神の慈悲ー』
若山映子 著
定価(本体4,600円+税) B5判、2分冊箱入、本篇310頁 図版・資料篇90頁
ISBN978-4-86163-016-3 C3071
(2005年11月第1刷発行) (2006年3月第2刷発行)
《目 次》
序 章 ユリウス二世によるシスティーナ礼拝堂天井画の新構想
第一部 システィーナ礼拝堂天井画の構想と制作経緯
第一章 天井画の構想
第二章 天井画制作の背景と経緯
第二部 ミケランジェロの天井画
第一章 ルネッタ
第二章 預言者と巫女、メダイヨンとイニュード
第三章 「創世記」による場面を構成する図像の特徴と意味
第三部 ユリウス二世の教皇庁と天井画の寓意
第一章 天井画に見られる寓意肖像画
第二章 新しいエルサレムーローマーの復興
第三章 ミケランジェロの天井画とユリウス二世治世下のローマ教会
エピローグ
別冊 図版資料篇
カラー図版および白黒図版
参考資料AおよびB
参考資料文献一覧
ミケランジェロはなぜ、システィーナ礼拝堂の天井に、現状の姿で七人の預言者と五人の巫女とを描き、十名の頭上に一対の裸体青年が護る十個のメダイヨンを置き、全壁面最上段のルネッタに「イエスの先祖」四十人の名前を不規則に分けて記し、「創世記」による場面の順番を入れ替えて、先例を見ない画像で構想したのであろうか。教皇ユリウス二世の懇請に応えるべく、絵画のあらゆる手法を駆使して芸術家が完成した壮麗なフレスコ画のすべての謎は、今明らかになる。別冊図版集のカラー写真はヴァティカンの写真技師が本書のために特別撮影した。