東北大学出版会|書籍情報|書籍詳細 
HOME >> 書籍情報 >> 詳細

書籍情報


学士課程教育のカリキュラム研究
在庫状況:在庫あり
数量

『学士課程教育のカリキュラム研究』
串本剛 編

定価(本体2,400円+税) 高等教育ライブラリ17
A5判 並製 226頁
ISBN987-4-86163-366-9 C3037
(2021年11月刊行)

学士課程教育という呼称には,かつて学部教育と呼ばれていた時代の反省が込められており.そのひとつは共通教育と専門教育の分断にあった.本書では両者一体のカリキュラムを念頭に,実態の一端を悉皆調査に基づくデータセットを使って明らかにする.具体的には,卒業要件単位数に占める必修単位数の比率およびその規定要因を,人文科学系,社会科学系,理学系,工学系,農学系,教育学系,教養系,音楽系,スポーツ系の9分野にわたり比較検討することで,従来は初・中等教育が中心であったカリキュラム研究の対象を,学士課程教育にまで拡張することの可能性を探る.

《目 次》
序章 学士課程カリキュラム研究:履修要件に基づく実証分析の試み
第1章 人文科学系学科のカリキュラム:専門分野の独立性と多様性
第2章 社会科学系学科のカリキュラム:下位分類に着目して
第3章 理学系学科のカリキュラム
第4章 工学系学科のカリキュラム:教育戦略の中のカリキュラム
第5章 農学系学科のカリキュラム:生命科学の総合的学問として
第6章 教育学系学科のカリキュラム:教員養成との関連に注目して
第7章 教養系学科のカリキュラム:教員数・学生収容定員・学科設置年度との関連
第8章 音楽系学科のカリキュラム:大学属性・専攻系列による影響
第9章 スポーツ系学科のカリキュラム:資格取得志向と学際志向の混在
第10章 専門科目の分析:専門分野の特性に着目して
第11章 入学難易度別の分析:主要5系統を対象に
終章 必修単位率とその規定要因:カリキュラム研究の可能性
付録 序章において分類の対象とした先行研究の一覧
あとがき