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『植民地時代の文化と教育-朝鮮・台湾と日本-』
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『植民地時代の文化と教育-朝鮮・台湾と日本-』
東北大学高等教育開発推進センター編
定価(本体1,700円+税) A5判
ISBN978-4-86163-221-1 C3037
194頁
高等教育ライブラリ5
(2013年3月刊行)
《目 次》 | ||||
はじめに |
木島明博 | |||
序章 | 文化と植民地時代 | |||
―中韓日の閑適詩の系譜における金素雲訳詩「南に窓を」の意義 | 芳賀 満 | |||
第Ⅰ部 朝鮮・台湾の文化・教育と日本 | ||||
第1章 | 旧韓国~朝鮮の「内地人」教育 | 稲葉継雄 | ||
第2章 |
日韓の近代劇における演劇論の影響 |
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―小山内薫と柳致鎭の演劇論を中心に― | 金 鉉哲 | |||
第3章 | 植民地時代の文学を振り返る意義とその方法 | |||
―台湾の例から― | 李 郁蕙 | |||
第4章 | コメント | |||
―「思想史」の水路をつけ替えるために― | 片岡 龍 | |||
第Ⅱ部 朝鮮・台湾の植民地大学 | ||||
第1章 | 台北帝国大学と熱帯研究 | 呉 文星 | ||
第2章 | 京城帝大の内と外―韓国学術史の再認識― | 白 永瑞 | ||
第3章 | 東アジア的な視点から見た「外地」と「地方」の帝国大学教育 | |||
―国際シンポジウム「朝鮮と台湾における植民地大学」コメント | 佐野正人 | |||
おわりに | 中川 学 |
本書は、韓国植民地化から100年にあたる2010年に、東北大学高等教育開発推進センターによって企画・実施された国際シンポジウム「植民地時代の文化と教育」等の成果をまとめた論集である。アジアにおける過去の歴史的経験をみつめ、新たな関係構築の基礎とすることを目指し、日本・韓国・台湾の8名の研究者が最新の成果を寄稿している。第Ⅰ部では植民地時代の教育・演劇・文学をめぐる新たな側面を、第Ⅱ部では当該時期の帝国大学の持っていた諸機能を多面的に論じる。教育史、大学史そして比較文化の視点からの学際的な取り組み。