書籍情報
『高大接続関係のパラダイム転換と再構築』
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『高大接続関係のパラダイム転換と再構築』
東北大学高等教育開発推進センター 編
定価(本体1,700円+税) A5判 218頁
ISBN978-4-86163-164-1 C3037
高等教育ライブラリ2
(2011年3月刊行)
かつて高校と大学の教育は大学入試の一点で結ばれていたが,大学が大衆化した現在,高大接続は時間軸に沿って広がりを持つようになった。大学入試もかつての単なる選抜装置としての機能から,日本の教育を支える要の役割を担っている。高大接続関係が大きく転換しつつある現在,新たなパラダイムが胎動しつつある。一方,現場では限られた条件で最善を模索しなければならない。高大接続関係の再構築に向けて,今,教育に携わる当事者ができることは何か。本書は多様な実践事例とその検証を背景に新たな高大接続モデルを提示する試みである。
《目 次》
はじめに | 木島 明博 | |
序章 | 東北大学高等教育フォーラムの立ち上げの頃 | |
―想いと期待と― | 荒井 克弘 | |
第1章 | AO入試の10年と今後 | |
第1節 | 大学入試の多様化と高校教育 | |
―東北大学型「学力重視のAO入試」の挑戦― | 倉元 直樹 | |
第2節 | 草の根の高大連携活動とAO入試 | 大久保 貢 |
第3節 | AO入試のパラダイム転換 | |
―教育の一環としての大学入試― | 倉元 直樹 | |
第2章 | 大学入試と高大連携活動 | |
第1節 | 入試問題を用いた高大連携 | |
―新潟大学ヴァーチャル入試体験― | 中畝菜穂子 | |
第2節 | 大学入試における高大連携活動の評価 | |
―その制度的妥当性および予測的妥当性の問題― | 木村 拓也 | |
第3節 | 高大連携活動と町おこしについて | 渡邉 利夫 |
第4節 | 高大連携活動のパラダイム転換 | |
―知恵の宝庫としての高校、大学― | 倉元 直樹 | |
第3章 | 良質な大学入試問題とは | |
第1節 | テストの理論と大学入試の教育機能 | 村上 隆 |
第2節 | 大学から見た良質な入学試験問題 | 森田 康夫 |
第3節 | メッセージとしての大学入試問題 | 高梨 誠之 |
第4節 | 大学入試問題のパラダイム転換 | |
―入試問題の質を問う意義― | 倉元 直樹 | |
おわりに | ―総括と展望― | 倉元 直樹 |
関内 隆 | ||
「高等教育ライブラリ」の刊行について | 木島 明博 |