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ヴィルヘルム・ミュラーの生涯と作品 「冬の旅」を中心に
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『ヴィルヘルム・ミュラーの生涯と作品 「冬の旅」を中心に』
渡辺美奈子 著

定価(本体4,000円+税) A5判 308頁
ISBN978-4-86163-276-1 C3098
(2017年7月刊行)

 シューベルトの連作歌曲『冬の旅』は、暗い情趣をたたえた名品として世に知られるが、その詩を書いた詩人ヴィルヘルム・ミュラー(1794~1827)の名は、ほとんど忘れ去られたままと言っても過言ではない。本書は、作曲家と同様、ナポレオン戦争前後の困難な時代を誠実に生き抜いた詩人の生涯を丹念にたどりながら、伝記的事実がどのように詩句に移し換えられ、さらに美しい歌曲へと昇華されていったかを綿密に読み解く、わが国初の本格的なミュラー研究である。『冬の旅』の背後にある深い真実が、今ようやく明らかとなる。
 
《目 次》
序章 研究の目的と方法
第1章 少年期(1794年〜1812年夏)
第2章 解放戦争従軍時代(1812年秋〜1814年夏)
第3章 ブリュッセルから故郷へ(1814年秋〜冬)
第4章 ベルリン時代(1815年〜1817年夏)
第5章 成熟期(1817年8月〜1825年)
第6章 晩年(1826年〜1827年9月)
終章 ミュラーとシューベルト