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地中レーダーを応用した遺跡探査   GPRの原理と利用
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『地中レーダーを応用した遺跡探査   GPRの原理と利用』
佐藤源之・金田明大・高橋一徳

定価(本体2,500円+税) 四六判 202頁
ISBN978-4-86163-267-9 C3355
東北アジア学術読本6
(2016年3月刊行)

第1章 地中レーダーによる遺跡探査の有効性(金田明大)
1.遺跡調査の現状と探査の有効性
2.文化財探査の利点と限界
 
第2章 地中レーダーの基礎(佐藤源之)
1.電波とレーダー
2.遺跡探査に利用される物理探査手法
3.地中レーダーの基礎
 
第3章 新しい地中レーダー技術(高橋一徳、佐藤源之)
1.GPRの操作と位置計測
2.GNSSを利用したGPR計測
3.3DGPR 高精度GPR計測
4.トータルステーションを利用した3次元GPR計測
5.アレイ型地中レーダー
6.VRPレーダー計測
7.CMPレーダー計測
 
第4章 遺跡調査の具体例(佐藤源之、金田明大、高橋一徳)
1.復興と遺跡探査
2.起伏のある遺跡の探査
3.建物内部での探査
4.地下深部にある遺跡の探査
5.奈良文化財研究所による遺跡探査実施例
 

地中レーダー(Ground Penetrating Reader :GPR)は、遺跡調査において有効な活用が望める技術である。「発掘による遺跡の破壊防止」「遺跡の分布範囲の予測」「発掘できない遺跡を精密に可視化」など、地中レーダー技術の導入によって得られる成果は大きい。

本書は、地中レーダーを使ったことがない、あまりうまく使えない、どう役に立つのかわからないといった初心者に対して、その技術の仕組みと効果をわかりやすく理解できるように編んだものである。工学的原理の解説と、タイプ別のレーダー計測の説明、実際の遺跡調査を具体例とした応用の仕方まで、地中レーダー技術がもたらす遺跡探査への効果を、余すところなく紹介する。