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玉蟲左太夫「航米日録」を読む ─日本最初の世界一周日記─
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『玉蟲左太夫「航米日録」を読む ─日本最初の世界一周日記─』
小田基 著

定価(本体2,500円+税) 四六判、366頁
ISBN978-4-925085-25-0 C1321
(2000年2月第1刷発行) (2001年3月第2刷発行)

東北大学出版会叢書4

《目 次》
第I章  遣米使節の従者に選ばれる―仙台から江戸へ、そして世界への夢
第II章  『入北記』の世界―北海道、そして樺太へ
第III章 『航米日録』を読む―サムライ・ライター、世界を巡る
第IV章 その後の玉蟲左太夫―「獄中からの手紙」に、読む  

サムライ・ライター玉蟲左太夫は、幕末の仙台藩士。彼が遺米使節の一員として渡米し、結局は300日間世界一周となった旅の日記を、分かりやすく紹介する。「航米日録」は、玉蟲のアメリカ人・アメリカ文化との遭遇によって、自らの儒学による人間観が揺すぶられ、ついには二つの文化の共存の可能性を考えるに至る。精神の葛藤のドラマに仕上がっている点で、同種の日記類の中で群を抜いている。