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魯迅の仙台時代 ―魯迅の日本留学の研究―
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『魯迅の仙台時代 ―魯迅の日本留学の研究―』
阿部兼也 著

定価(本体6,500円+税) A5判、413頁
ISBN978-4-925085-20-5 C3098
(1999年11月第1刷発行) (2006年9月改訂版第2刷発行)

《目 次》
序  章 医学から文学へ(一)―清国留学生の危機意識
第一章 医学から文学へ(二)―青年魯迅の中国・中国人観
第二章 清国留学生と仙台市是「教育」―日本と中国の学生観
第三章 魯迅の学校歴・学生生活(一)紹興
第四章 紹興周辺の新式教育の動き
第五章 魯迅の教育・学校歴、学校生活(二)南京
第六章 魯迅の日本留学
第七章 魯迅と仙台医学専門学校


魯迅は、中国人を人種的に強化するため医学を選び、仙台医学専門学校に留学したようである。同時にそれは東京の留学生社会からの脱出であり、生身の日本に対する初めての接触でもあった。そこで魯迅は、徴兵制や凶作飢餓対策などを実見し、明治維新で一応の近代化を果たした日本の姿を体験する。藤野先生による解剖学の指導により、近代的学術の本格的な研鑽に励み、人種の強化とは誤認であり、学術とは中国よりも大きい存在であることを知った。魯迅はその世界認識を、中国民衆に知らせる使命感に燃え、医学から文学へと転身したようである。