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プラトン形而上学の探求-『ソフィステス』のディアレクティケーと秘教-
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『プラトン形而上学の探求-『ソフィステス』のディアレクティケーと秘教-』
松浦明宏 著

定価(本体3,000円+税) A5判、250頁
ISBN978-4-86163-024-8 C3010

(2006年4月刊行)

第2回東北大学出版会若手研究者出版助成刊行図書

《目 次》
第一章 プラトン解釈の方法
  第一節 序論
  第二節 著者の性格―「試し」の書としての対話篇―
  第三節 現代のプラトン解釈
第二章 ディアレクティケーの実践的側面
  第一節 ディアレクティケーの諸過程
  第二節 ディアレクティケーにおける自体性と関係性
第三章 ディアレクティケーの秘教-「成立根拠」
  第一節 「総観」の成立根拠―「ある」・無限定の「一」―
  第二節 分割の成立根拠―「異」・無限定の「二」―
  第三節 「選択」の成立根拠―「同」・限定の「一」―
  第四節 「反復」の成立根拠―「静」・「動」―
第四章 ディアレクティケーの成立根拠探求の意義
  第一節 「形相相互の結合」と「虚偽論」
  第二節 「不定の二」と「ディアレクティケーの成立根拠」


古代ギリシア哲学者プラトンのイデア論は西洋哲学全体に大きな影響を及ぼした。だが、そのイデア論はプラトンの著作に明記されていることを要約したものであり、プラトン自身は自分が最も大切にしていたことを著作の中には書かなかったと述べている。となると、著作に書かれているイデア論にはどういう意味があり、プラトンは何を最も大切にしていたのかが問題になる。本書では、『ソフィステス』に見られるディアレクティケーを手がかりにプラトンの秘教を探求し、プラトンが最も大切にしていたことを明らかにすることを試みる。